わたしたちの想い Our vision

工藤 俊介 Shunsuke Kudo
取締役|2007年入社

2007年入社。美容師から転職した異色の経歴を持つ。入社後、オフィスビル清掃の管理業務に就く。当時、関西エリア中心の事業展開だったが、東京市場開拓を積極的に進め、大手町にて東京第一案件を受託。その後、サービス品質の高さが評価され大手町周辺の大型案件を次々に受託した。2015年、親会社であるサンケイビルマネジメントがベトナムで、現地企業と取り組んだ日本式のビル管理合弁会社の立ち上げに参加。約1年半、ベトナムに滞在する。帰国後、東京営業部課長、次長、事業統括部長を経て、2024年より現職。39歳。

業界が抱える課題を解決するために、
業界のイメージ向上を図っていく。

ビル清掃業界の現状について教えてください。

当社は、サンケイビルグループの清掃部門を担うスペシャリスト集団として、約60年にわたり事業を展開してきました。そのサービス品質に対して、多くのお客様から高い評価をいただき、順調に成長を遂げてまいりました。しかし現在、業界全体として大きな課題に直面しています。それは、深刻な人手不足にほかなりません。ビル清掃業界は大手から中小零細まで星の数ほどの業者が存在する裾野の広い業界です。今後、さらに進むと思われる人手不足問題をトリガーとして、業界は淘汰され縮小傾向に進むことが予想されます。一方、価格競争が激化する中で、受託金額が安価に流れやすい傾向にあります。
人手不足も含め、このような状況を打破するために、私が事業統括部長に着任した際に思ったのが、決して高くはないビル清掃業界のイメージを向上させ、業界を変えていきたいということでした。そして、高いサービス品質を提供・持続することでイメージを向上させることが、人手不足の解消、高い受託金額の実現に繋がっていくと考えています。そしてそのカギを握るのは、現場で作業する「人」そのものであると確信しています。

たくさんの「ありがとう」をもらうこと。
それが社員の幸せ、お客様満足度向上に繋がる。

現場で働く「人」に対する考えをお聞かせ下さい。

ビル清掃業はサービス業です。当たり前のようですが、モノと向き合っているわけではなく、人に繫がる「サービス業」という強い認識を持つ必要があります。その意識改革が求められます。そのために掲げたスローガンが、「All employees are Happy!~ありがとうの数だけHappy!になれる企業~」です。私の実感ですが、清掃サービス業の最大のやりがいは、お客様からいただく「ありがとう」と言う感謝の言葉です。「ありがとう」をたくさんもらうことは、社員の幸せ、社員の満足度に直結します。社員が幸せであること、やりがいを持って前向きに業務を取り組むことは、確実にお客様の満足度向上に繋がります。
ではどうすれば、たくさんの「ありがとう」をいただけるかが問われてきます。それは、高品質のサービスの提供であり、挨拶をはじめとした対お客様への適切な対応です。それらを実現するために、教育・指導に今まで以上に力を注いでいます。社内に清掃現場を想定した研修施設も設置しました。しかし、清掃サービス業は標準化されたマニュアルはあるものの、ビルやテナントはそれぞれ異なり、現場での判断、創意工夫が求められる業務です。当社では清掃現場のスタッフを「クリエイター」と呼びますが、「クリエイター」それぞれの高い仕事意識、モチベーション向上を図っていきたいと考えています。当社にとって「人材」は、「人財」であり、「クリエイター」を大切に育てていく考えです。

リーダーを育て、属人化を排除する。
目配り、気配りで
高いサービスを実現。

高い品質のサービス提供のために必要なことは何でしょうか。

一言で高い品質のサービスの提供といっても、それは容易なことではありません。清掃サービス業は、業務の仕方や進め方、作業状況の把握が属人化しやすい業務です。つまり、人それぞれのスキルや経験がサービス品質に影響を与える傾向が少なくありません。この属人化を排除することが高いサービスの提供の実現には不可欠です。教育研修による情報・スキルの共有化を図るとともに、現在進めているのがリーダーの育成です。主軸のビルを中心にエリアごとにチームを作り、チームを率いるリーダーが現場で自身のスキルや経験をメンバーに伝えていくことで、サービス品質を一層向上させていきたいと考えています。また、清掃サービス業は、目配り、気配りがサービス品質に大きく関わってきます。たとえば、クルマのワイパーはフロントガラスの四隅までは届きません。ワイパーのような清掃ではなく、隅々まで目配り、気配りができる「クリエイター」を育成していきたいと考えています。
このようなきめ細かさは、外国人採用においてより重要になってきます。文化や言語、価値観が異なる外国人に、日本的文化・サービスをいかに理解し、実践してもらうか。人手不足の影響で業界全体として外国人採用が増えており、当社も関連会社がベトナムにあることからベトナム人を受け入れています。当社にはベトナム語を話せる社員が在籍しており、より正確に的確に、日本的文化・サービスを伝えることが実現しています。

清掃サービス業の枠を超えた企業へ。
関わったことが良かったと思われる会社に、

今後の目標、将来ビジョンをお聞かせください。

5年前から、新たな取り組みとして清掃ロボットを導入しました。清掃ロボットの機能は、床面の塵芥・ゴミの吸引、洗浄が中心であり、その利用は限定的なものになります。そのため清掃ロボットの有効活用は、業界各社、試行錯誤している現状があります。しかし当社においてはフル回転しており、戦力化を実現しています。ロボットができること、できるエリア等を的確に把握し、それ以外を人が速やかに対応する、いわゆる人とロボットを融合したサービス体制を構築しました。この清掃ロボット導入に見られるように、新しいことに果敢にチャレンジしていきたいと考えています。清掃管理システムの開発、人財教育プログラムの事業化、3Dプリンタによる独自の清掃用具開発等々、時代の流れや新しい風からヒントを得て、今自分たちが取り組めることにチャレンジしていくことで、清掃サービス業の枠を超えた会社に進化していきたいと考えています。
約60年の歴史があるとはいえ、当社はまだ発展途上です。翻って言えば、大きな可能性を秘めている会社とも言えます。お客様から叱咤激励や感謝の言葉をいただく中で、お客様の多様なニーズを的確にキャッチし、それに応えていくことでお客様と共に成長していきたいと思っています。そして社員、お客様に、この会社と出会えたこと、関わったことが良かったと、心から思ってもらえる会社でありたいと考えています。

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